櫻井神社

国宝櫻井神社拝殿
この拝殿は神社の祭礼を行う建物で、建立は鎌倉前期と推定されている。中央間を土間の通路とした割拝殿で架構方法は二重虹梁蟇股(にじゅうこうりょうかえるまた)と言われる奈良時代以来の伝統的な形式をよくしめしている。装飾的な要素をひかえた明快な建物で、各部に鎌倉時代の特色をよく示している。
大正六年国の特別保護建造物に指定され昭和三年解体修理行われ、同二十八年文化財保護法に基づき国宝に指定された。その後同五十三年屋根葺替等保存修理を行う。神社拝殿最古の遺搆として貴重な建物である。
                                                        大阪府教育委員会
手水舎 神輿庫
社務所 伊勢神宮遥拝所
白福稲荷社
戎社
こおどり鬼面
奉納額  神功皇后応神天皇平産す
桜井神社
 祭神は、仲哀天皇・応神天皇・神功皇后で、上神谷八幡宮とも称せられている。
 延喜式内社で、神域拡大にして社殿また荘厳を極めていたが、天正5年(1588)より享保16年(1731)にわたる再建によって、ようやく旧観に復した。
 拝殿は、鎌倉初期の建築で、切妻造、本瓦葺で、二重虹梁蟇股式の古い構架法などよく創建当時の姿をとどめている。内部は中央を土間の通路とした割拝殿で、市内では唯一の国宝に指定されている。10月第1日曜日の秋祭に奉納される神事舞踊「上神谷のこおどり」は、国の無形文化財に指定されており、室町時代に完成された風流の面影をよく残している。
 また、境内国神社人像三躯と応永19年の銘を持燈籠は、府の有形文化財に指定されている。
                                  堺市

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